熊本地震 若葉小学校の状況 H28.4.28

同級生、先輩、後輩、知人、友人に市職員がいらっしゃいます。皆、頑張っていると思います。だから、「市職員」と十把一絡げで表現する事は大変申し訳ない気持ちです。ですが、現場の状況をありのままにお伝えしなければなりません。市役所の6〜7人の課長に若葉小学校の窮状を訴えましたが、必要なアクションをとってもらえません。仕方なく、市長に直接訴えました。全国の大勢の方の目に触れますように。そして何より、被災された方々が一日も早く安心できますように。

熊本市長
大西一史 様

東区長
中原裕治 様

2016年4月28日(木)

避難所となっている若葉小学校への早急な支援のお願い

概要
避難者 体育館 約150名
    教室  約60名
    車中泊 約25名
    (4月26日夜時点 福岡市職員調べ)
    
高齢者多数 介助・介護が必要な方複数
床ずれしないように二時間置きに体の向きを変える事が必要な方
車いすでお手洗いなどに連れて行く必要のある方
おむつ交換の必要な方
認知症の方など

赤ちゃん、子ども連れ
ペット連れ
精神疾患のある方
アレルギーのある方
などなど

食事 昼食150食分、夕飯320食分程提供  

緊急要望
市役所職員の配置 行政スタッフ常駐約7名(内、1〜2名夜勤)看護・介護関係24時間常駐3名 毎日違う人ではなく同じメンバーで回して下さい。 
炊き出し用食材
市職員が集めた避難者カードや避難者に関する情報
なるべく長期間(数日以上)活動できるボランティア約20名(夜間に高齢者の介助やその他の対応ができる複数名含む)
市長、区長の若葉小学校の状況視察(特に18時頃以降) 
課長級に若葉小学校など厳しい状況の現場を見に行かせる
メンタルケアチームの投入

若葉小学校界隈の状況と詳しい要望内容など
東区若葉は熊本市の中でも震源の益城に近いエリアであるため、被害が大きく広範囲に及びます。加えて、高齢化の進んだ地域でもあります。現在でも多くの方が家が壊れて住めない、めちゃくちゃになった家を片付けられない、雨で家と寝具がびしょびしょになって住めない、ライフラインが戻らない、続く余震で精神的に参ってしまっている、家だと情報が全く入らず不安である等々の理由で若葉小学校で避難生活を送っておられます。また、この地域の車のない方や高齢者が徒歩で行ける、食料など暮らしに必要な買い物場所は健軍商店街内のサンリブでしたが、サンリブは大きな被害を被り、未だ休業中です。若葉小学校のある地域は、家は全壊でなくても、住めない事、元の生活が営めない事に変わりはありません。このような地域にも目を向けて下さい。市内の厳しい状況のところに来て下さい。避難者はこれからどうなるのだろうという不安でいっぱいです。

市長、避難所は食料は自力で調達しなければならないのでしょうか?今日、明日の食事が提供できるか心配する毎日で、炊き出しや食料提供のお願いをSNSや個人的にする事に奔走しています。これまで、時折、個人の方々が炊き出し、差し入れなどして下さっています。自衛隊が毎日おにぎりを600個届けて下さるのと、カップラーメン、非常用ごはん等はありますが、野菜などは少なく、これでは健康な方も病気になってしまいます。野菜を食べないので、何日も便が出ず、健康状態が悪化していく高齢者の方やおっぱいが詰まってしまう母親などがいらっしゃいます。おっぱいが詰まったら激痛ですし、乳腺炎になれば治療が必要、乳幼児は母乳を飲めなくなります。私も地震後、数日間、普段食べないインスタント食品類を食べていたらおっぱいが詰まり、被災している産婦人科にお世話になることになってしまいました。避難所で健康的な食生活をすることは決して贅沢ではなく、ストレス下で体調を維持するのに必要不可欠で、これから何とか生きていこう活力の源になるのではないでしょうか?そのために、市は支援しないのですか?

若葉小学校では、初めから主として教師達が避難者のお世話、支援物資への対応をしてきております。教職である先生方が24時間交代で介助・介護やトラブル対応などされ、憔悴しきっておりました。夜間、余震があるとご高齢の方々が複数同時に目を覚まされます。そして、おトイレへの介助を求められます。間に合わずお漏らしになることもあります。自治会やPTAが少しずつ入り始めたのは昨日、4月27日頃です。なぜか?それは自治会の方々を含め、地域の方々も被災者だからです。自治会の方々も被災しながらも、高齢者のお宅に支援物資を定期的に届けるなどしてきました。仕事に戻らなければならない方々もいらっしゃいます。このように被害の大きい地域、災害弱者の多い地域は自助・共助に限界があり、公助を含め外部からの助けが必要不可欠です。4月26日に関西から複数のボランティアが来て下さり、翌日の先生方の表情は憔悴しきったものから一変してほっとした表情に変わりました。しかし、彼らも5月4日で関西に戻って行きます。

このような若葉小学校の窮状を4月25日(月)に市役所に訴えにいきました。第一に驚いたのは、現場の戦々恐々としたムードと市役所内のゆったりしたムードのギャップです。市役所本庁の方々は静かにパソコンに向かい、お昼休みをいつものように1時間とり、お昼ご飯、そして楽しみにしているデザートをこれから食べようとしている方もいらっしゃいました。パソコンに向かったり、デザートを食べるのが悪いのではありません、ただ、若葉小学校では、市の職員さんがゆっくりデザートを食べている間も、24時間体制で学校の先生らが目の回るように忙しくしていらっしゃいます。先生方も被災者ですが避難所開設直後から世話役です。いっぱいいっぱいで、東京などから視察に来られた方に涙を流して、窮状を訴えていらっしゃるのです。自らも被災されながら、子ども達が気になる、学習会など開いてあげたい、安否確認をしたい、学校が再開できるのだろうか?多くの不安を抱えながら、他の被災者のお世話をしているのです。そして、少人数で大勢の避難者のお世話を親身にされるので、疲労困憊されています。

私が市役所に行けば、現場からの生の情報を貴重な情報と捉え、すぐアクションをとって頂けると思っていましたら、「どこの避難所も同じ状況です」とか「教師も市役所職員として対応しています」など現場を全く分かっていない、また対応を拒否するような返答でした。こんな市民の非常時に驚愕しました。非常時には、間違いがないように念には念を押すような普段の役所の仕事の仕方から、とにかく早く必要なものを届ける、必要な事をする、役所としてではなく人として判断するなど違った判断基準や仕事の仕方が求められます。避難所は状況が似たようなところもあれば、全く違うところもあります。人数が減り、運営が落ち着いているところや、若葉小学校のように避難者が多く厳しい状況であるところもあります。

また、福祉避難所について担当課に尋ねた時、総括している担当者に話を聞いたら、はっきりと状況が分からないようで、返事がうやむやでした。ホームページでボランティア募集しているページが分かりやすいかどうかなどもチェックされていませんでした。つまり、現場を見ていらっしゃらないのです。福祉避難所におけるボランティアなどの人手について尋ねたら、それは、あちらの課の担当ですと、10メートル程先の課を指差されました。このような時にこのような体制で迅速な対応ができますでしょうか?

若葉小学校で行政スタッフが多数必要な理由
被災者がなるべく早く元の生活に戻り、学校も早く再開させるためにはどうしても行政スタッフの手助けが必要です。なぜなら、被災者の状況を一人一人聞き取りし、住居確保、別の場所への移動、家の片付けのボランティアの申し込みの手助けなど必要なアクションを取る必要があります。例えば、認知症の方についてはご本人からお話を伺えないため、担当のケアマネを探して連絡を取り、家族に連絡を取ったり、家族がいなければ対処方法を考えたり、精神疾患があり生活保護を受けている方でケースワーカーにご連絡しなければならない等、行政の仕組みを知っている市役所職員でないとできません。

当初、若葉小学校では市の職員さんが毎日一人来られていましたが、毎日コロコロ変わり、毎日ゼロからのスタートです。情報共有をお願いしてもなかなか実現に至りません。自ら希望して二回来て下さった山本さんには現場も深く感謝しております。
市役所本庁に行って、窮状を訴えても、全く対応に至らないので、市長に訴えたいと思い五階に行きました。秘書課の方に市長に伝えるようにお願いしましたが、伝わりましたでしょうか。その際も、色々と被災者について質問を受けましたが、そのように被災者の方に聞き取りをして回る余裕やしかるべき人員が無いのです。職員さんならどのような質問をし、どのような対応をすれば良いか的確に分かるのです。その人員が必要です。

私からも若葉小学校からも現場担当の東区役所総務課に人員増強を訴えましたが、夜間に一名の増員だけでした。学校側がそれでは対応しきれない事を訴えると、「市内で3人も市から派遣しているのは三カ所の避難所だけですよ。」と言われました。しかし、その内二人は市民病院の看護スタッフです。それぞれの状況に応じて必要な所には人員を増やすべきではないでしょうか?

私に届いた市職員に関する苦情
地震が起きてすぐ、まだ水・食料・物資の調達ができず逼迫した状態であった時に、避難所において民間ルートから善意の支援物資を調達する事を申し出たら、拒否した市の職員がいた。その職員が上司に問い合わせ、上司がNoと言ったため。上記したように、人として判断すれば、非常時にこのような判断をする事はないのではないでしょうか。

高齢者、小さな子どもがいる方など避難所まで物資を取りに行くのが困難な方のために、避難所に物資を取りに行ったら、市の職員に断られた。

若葉4丁内公民館は支援物資の拠点として使われ、そこから自治会の役員らが高齢者など地域の方々に配布していたが、避難所の方々が優先だと言われた。上記と合わせ、このような事を言う方は現場が分かっておりません。家にいても支援の必要な方々はたくさんいらっしゃいます。なるべく自分で頑張ろうと避難所に行かない方もいらっしゃいますし、避難所ではかえって心身共に調子が悪くなってしまうので、危険な状態の家に住み続ける方もいらっしゃいます。自らも被災しながら時間とエネルギーを割いて、物資を配っている地域の方々にこのような発言をするなど信じられません。

避難所に配置される職員さんの配置先は、希望制・早い者勝ち。早く登庁した人から希望の配置先に名前を書く事になっている。負担の軽いところから名前が埋まっていく。信じられない。

何より市職員さんより困っている人を助けたい、助けようという気持ちが感じられない。悲しい。その気持ちが欲しい。

最後に
もちろん、被災しながら地震直後から泊まり込みで市民のために頑張っていらっしゃる職員さんも多いです。特に、水道局、土木センター、ゴミ収集、建築関係などの実動部隊は必死に頑張っていらっしゃり、深く感謝するところであります。市長を含め、本庁の方も頑張っていらっしゃる方々はもちろんいらっしゃり、お疲れさまと感謝を申し上げます。次第に、市の中には、ライフラインに問題がなく日常生活を取り戻しているところもあるため、厳しい状況を見ていないことにより、上記したような対応になっている可能性もあります。様々な事を書きましたが、百聞は一見に如かずです。ご自分の目でご覧になるとともに、課長級にも現場を見るように指示をお願い申し上げます。

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